PAってなに?
Public Adress(大衆向け音響事業)の略です。
たとえば、たくさんの人々が一つの会場に集まるイベントや、講演会、コンサートなどで
人間の声や、楽器の音そのままを、会場内のすべての人々に聞いてもらうのは無理な話。
そこで、声や音や講演の内容、イベントの進行などを聞かせる、伝えるために、
声や音を大きく、聞こえやすくするための機械・装置(スピーカーやアンプ、マイクなど)や、
そういった機材を取り扱っている企業・業者、また実際に現場で機材を操作して
音を出したりする人(オペレーター)のことです。
会場の大きさや参加者数にあった性能の機械・装置を選択したり、
その数や位置、向きを設定しないと
同じ会場内で、聞こえ方が全く違ってしまったりする事があります。
「聞こうとしているのに聞こえない」ということは
参加している人々にとって非常に不愉快なことです。
となると、その催し自体が意味をなさなくなります。
会場内の人々が均一な条件で聞こえる環境をつくることが、
最低限の条件として求められますが、PAに求められることは、
「音を大きくして会場内均一に聞こえればいい」
という事だけではありません。
たとえば、イベントなどのオープニングでは、
そこに集まっている人々に「始まるよ!」と知らせるだけでなく、
なおいっそう、その気分を盛り上げる効果をだすために、
司会者や出演者の声、音楽のボリュームを調整したり、
また、講演会や演奏会などでは、人の声や楽器の音がクリアに聞こえるよう、
余分なもの(雑音など)をカットしたり、高音を強くとか、低音を強くとか、
音の特性をPAオペレーターが引き出すことで、その場の雰囲気が
大きく変わったりすることもあります。
このように、「それぞれのシーンにあわせた音を作り出す」、
それがPAなのです。
いかがですか?イベントなどに参加されるとき、少しだけPAにも目を向けてみると
今までとはちょっと違った感じでイベントを楽しめるかもしれません(笑)
また、イベントなど企画される場合にも、PAの効果、是非思い出してみてください。